歯列・咬合の異常③
鹿児島市四元歯科 鈴木です。
歯列・咬合の異常3回目は口腔習癖(しゅうへき)に起因する不正咬合についてです。
歯列は外側の口唇や頬筋と内側の舌の筋力のバランスの上に成り立っています。しかし、口腔習癖が長期間継続すると、このばらんすがくずれてし列や咬合に悪影響をきたすようになります。
⑴吸指癖
指しゃぶりのことです。4歳までは生理的なものと考えられていますが、4歳を過ぎても指しゃぶりをしている場合には、精神的緊張や欲求不満などに起因すると考えられています。
親指を吸う拇指吸引癖が最も多いです。指を吸うことにより、上顎乳前歯部の唇側傾斜と下顎乳前歯部の舌側傾斜が起こり、結果的に上顎前突(出っ歯)や前歯部の開咬、上顎歯列弓の狭窄がみられます。
⑵咬唇癖
通常は、上顎乳前歯の舌側に下唇をかみこみながら吸い込もうとする癖です。また逆に、上唇をかみこもうとする場合もあります。
下顎を噛みこむ場合は、上顎乳前歯部の唇側傾斜、下顎乳前歯部の舌側傾斜や上顎前突がみられます。
⑶弄舌癖(ろうぜつへき)
舌を上下顎歯列間にいれこむ癖です。この習癖は異常嚥下癖と一緒に起こる場合が多いです。上下顎前歯部に唇側傾斜や開咬がみられます。
⑷咬爪癖(こうそうへき)
爪をかむ癖ですが、3歳頃から始まり学童期に増加する癖です。原因としては、精神的緊張の高まりがあげられます。歯列への影響としては、正中離開(すきっぱ)や叢生(そうせい:歯並びががたがた)がみられることがあります。