歯周炎の種類⑥
鹿児島市四元歯科 鈴木です。
歯周炎の種類6回目は全身疾患と関連のある歯周炎ついてです。
歯周疾患の進行に影響を及ぼすような全身疾患がある患者では、特殊な病態の歯周炎を呈することもあります。
歯周疾患の進行には個人差があり、先天的因子や後天的因子などの修飾因子によって影響を受けています。
今回は先天的因子の説明をしていきます。
先天的因子とは生まれる前からあるものです。歯周疾患の進行はほとんどが免疫応答機能に影響を及ぼすものです。
①遺伝性疾患
好中球の走化性や貪欲能など免疫応答に関連する遺伝子に欠損がある場合には、歯周疾患の発生頻度、進行の程度やスピードが増加しています。そのような疾患としてはダウン症候群、Papillion-Lefevre症候群などがあります。
②代謝性疾患
歯肉や骨などの歯周組織では、組織の代謝が盛んにおこなわれています。そのため、骨代謝に異常のある低ALP症(低アルカリホスファター血症)や、軟組織に代謝障害がみられる膠原病などでは歯周組織の代謝にも異常をきたしており、一般的に歯周疾患の症状が悪化します。
③血液疾患
血液には、感染症を防御するための機能を担う血球成分が存在します。なかでも、好中球は細菌の侵入に対して重要な防御機構を果たしています。周期性好中球減少症は、一定の周期で好中球が減少する疾患であり、減少した時期には歯周組織の炎症が強く発現します。