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歯科座学 411 口腔外科 4

皆さん、こんにちは。
鹿児島市 加治屋町 四元歯科の院長 渡辺です。

本日は、口腔外科 4についてです。

骨折について

顔面はいろいろな原因で外傷を受けやすい部位で、上顎骨骨折や下顎骨骨折のほかに頬骨骨折、頬骨弓骨折、鼻骨骨折もみられます。

【原因】

最も多い交通事故をはじめ、作業事故やスポーツ外傷、さらに転倒やけんかなどが主な原因となります。一方、まれに、顎骨(がっこつ:あごの骨)内に生じた嚢胞(のうほう)や腫瘍(しゅよう)により健常な骨が吸収されて薄くなって生じる病的骨折もあります。

【症状】

骨折の部位や程度により、局所症状は異なります。しかし、共通の症状としては、骨折部の痛み、腫れがあげられます。また、出血による皮膚や粘膜の変色や顔面の変形、開口障害、咬合(こうごう:噛み合わせ)の異常とそれに伴う咀嚼(そしゃく)障害などがあげられます。歯の破折や脱臼(だっきゅう)を伴うこともあります。上顎骨骨折では頭蓋底(とうがいてい)骨折を合併することがあり、この場合、脳損傷をおこし、脳脊髄液(のうせきずいえき)の漏出をみることもあります。骨折が上顎洞壁に及ぶと鼻出血を、眼窩に及ぶと眼球突出(がんきゅうとっしゅつ:眼がでっぱること)や視覚障害をきたすことがあります。

全身症状としては、意識の喪失、ショックのほか、鼻や口からの出血などで呼吸困難をおこすことがあります。

では、本日の歯科座学でした。


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