舌が痛いと感じたら。見た目だけではわからない【舌痛症】のセルフチェック
舌に痛みを感じたことはありませんか?
鏡をみるけど、異常はない…
こんな症状が出た時に病院はどこに行ったらいいのでしょうか?
原因はなんなのでしょうか?
実はこの痛みは【舌痛症】と診断されることがあります。原因はさまざまですが、体のトラブルによって起こる舌痛症は、きちんとケアをしたら元の状態に戻すことができます。
何が原因で、どんな事をしたらいいのでしょうか?
舌の痛み・違和感、あなたにもこんな症状はありませんか?
舌痛症とはどんな症状があるのでしょうか?
- 舌や上顎などお口の粘膜にヒリヒリ、ピリピリした痛みが3~6ヵ月続いている。
- 痛みがでる器質的な病気が否定される。カンジタ症、口腔乾燥症、口腔がんなど、口腔粘膜疾患や貧血などの内科疾患、歯やかぶせ物の不具合などがない。
- 症状に変動がある。朝より夜の方が、症状が強い。日によって場所も違う。
- 食事も摂取できる。寝ている間は大丈夫。何かに熱中するとまぎれる。
- 口の乾燥がある。苦い・辛いなど味覚障害がある。口がザラザラ,ベタベタしたりする。
- アメやガムを口にすると和らぐ。
- ビタミン剤、痛み止め、軟膏、うがい薬が効かない。
- 詰め物や入れ歯が合わない。
- 几帳面、中高年の女性。
いかがですか?いくつあてはまっていますか?
舌の痛みの原因となるお口のトラブルとは
口の中の汚れがたまっていませんか?
お口の中にはたくさんの細菌が住んでいると言われています。この細菌はむし歯を引き起こす菌だけではなく
舌や歯茎など粘膜を傷つける細菌が存在します。
その数は1000~2000憶個ともいわれています。お口の中が不衛生であることが原因で舌痛症をひき起こしていることもあります。治療はもちろんですが日ごろからの歯みがきやメンテナンスをしっかりし、お口の中を清潔に保つことが大切です。
口内炎はありませんか?
口内炎は、赤く縁取られた2~10ミリの丸くて白い潰瘍が頬・唇の内側・舌・歯茎にできます。
通常は、10日~2週間程度で自然に治っていきます。
舌にできる口内炎はアフタ性口内炎と呼ばれるものが多く、原因ははっきりしていませんが、ストレスや疲れによって免疫力の低下、睡眠不足、栄養不足(ビタミンB2の欠乏)などが考えられます。
ウイルスや細菌に増殖が原因で起こるウイルス性口内炎は単純ヘルペスウイルスの感染が原因でヘルペス性口内炎をひき起こします。
主に唾液などの接触感染や飛沫感染によって感染します。
また、カビの一種であるカンジタ性口内炎は元々お口の中に存在するカンジタ菌です。免疫力が低下すると増殖し口内炎を発症させることがあります。
口の中が傷ついていませんか?
物理的刺激によってお口の中が傷ついてしまっていることがあります。
例えば、入れ歯や矯正治療の器具が強くあたっていること。
詰め物や金属が合っていないことも考えられます。
本人が無意識のうちに行っている行動やクセ。その中に舌や唇を噛むような行為はしていませんか?
この様な行為は、舌や唇に傷がつき舌痛症を引き起こすケースが確認されています。
舌や唇を噛むクセは体に必ずしも原因があるわけではありません。ストレスを解消するために無意識に行っている場合もあります。原因が分からない場合は無意識のうちに舌や唇を噛んでいないか確認しましょう!
見た目ではわからない「舌痛症」の原因とは?
舌痛症の原因はたくさんあります。
身体がひき起こすトラブルと精神的(心)からくるトラブルがあります。
身体のトラブルとして代表的なのは
・糖尿病
・口の中が乾燥する難病
・貧血
・脳や神経の病気が原因
・がんの治療の副作用
心のトラブル
・ストレスからくるドライマウス
・精神的不安
舌痛症は原因が複雑で原因治療(直接働きかける治療法)を行うことが難しいとされています。
そのため、
精神的なストレスからくる場合は精神科、心療内科
口腔内環境や身体のトラブルからくる場合は口腔外科といったように医療機関で相談することをお勧めします。
【舌痛症】の原因を知ってしっかり治療をしましょう!
舌痛症は全人口の0.7~3%に発症すると言われています。特に更年期の女性に多く見られます。
しかし、原因はまだわかっていません。若い男女には少なく、中高年の女性に多く見られることから、ホルモンの分泌異常が影響しているのではないかと考えられます。
原因がストレスや不安といったトラブルが引き起こしているものもあれば、細菌やウイルスが原因の場合もあります。
また、医師の診察を受けても原因がはっきりしない場合は、歯の詰め物や入れ歯が合っておらず、お口の中や舌を傷つけているかもしれません。お口の中が不衛生でもおこってしまう可能性があるので一度、歯科医院で
噛み合わせや、むし歯、詰め物の状態を確認してもらうのもいいでしょう。
しっかり原因を知って、適切な治療を受けましょう!
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