白い差し歯は健康保険が使えるの?? 徹底分析!保険診療と自由診療の違い!
歯医者でむし歯の治療をしていると、歯の替わりに被せる物をどれにするか聞かれませんか?
前歯などの白い差し歯にも健康保険が使える物とそうでない物とあります。
どちらにするか迷っている人も多くいらっしゃいます。その悩みを少しでも解決できるように健康保険適用の診療と自由(自費)診療の違いを説明していきます。
1.素材の違い
保険診療の素材
<strong>・硬質レジンジャケット冠</strong>
前歯(1~5番目)などの見える部分に使用されます。
金属を使用しない、全面を白色の樹脂(プラスチック)を使用した差し歯。
<strong>・硬質レジン前装冠</strong>
前歯(1~3番目)はほぼこのタイプを使用します。金属(金銀パラジウム合金)を中心にその前面を白色の樹脂を張り付けて作られる差し歯。
<strong>・銀歯</strong>
金銀パラジウム合金などを使用した全面が銀色の差し歯。主に奥歯(6・7番目)に使用されます。強度が強いので歯科医師が患者さんのお口の状態や噛む力の強さを診察して4・5番目に使用することもあります。
メリット
健康保険が適用されるので、どこの歯医者で治療をしても値段が変わらない。
高額な負担をしなくても白い差し歯を入れることができる。
デメリット
白い樹脂は水分や唾液を吸収するので、長年使用していると変色をおこしやすく、臭いの原因にもなる。
銀歯は金属アレルギーのある人には不向きです。
自由診療の素材
<strong>・ハイブリッドセラミック</strong>
全面に白い樹脂とセラミック(陶磁器)を混ぜた素材で作る差し歯。
保険診療の硬質レジンジャケット冠と比べると強度は増し、色も鮮やかです。
<strong>・オールセラミック</strong>
金属を使用せずに、すべてセラミックで作る差し歯。
ハイブリットセラミックより強度が強い。
<strong>・メタルボンド</strong>
金属を中心に表面をセラミックで覆った差し歯です。
中が金属なのでセラミックのみで作るより補強されているため、耐久性があります。
<strong>・ジルコニア</strong>
白い頑丈な素材なので金属を使用せずに作れる差し歯です。
強度・見た目ともにメタルボンドよりも優れます
<em>・金歯</em>
主に奥歯(6・7番目)使用されます。金合金はご自身の歯と近い強度になるので長持ちします。審美的に目立ちますがお口の中でも、さびたり劣化したりしません。
メリット
自分の歯に合う自然な白い素材を選べる。
オールセラミックなど金属アレルギーでも使用できる素材がある。
セラミックは陶磁器なので長年使用しても変色しにくく、割れにくい
デメリット
同じ素材でも歯医者によって値段が違う。
メタルボンドとジルコニアは生えている歯より固いので、自分の歯を傷つけてしまうこともある。
2.寿命の違い
差し歯の寿命はお手入れ方法や使い方によって変動しますが。長くて20年もつと言われていますが平均的には10年前後です。
保険診療は「補綴物維持管理料」が含まれていれば、装着した日から2年は保証期間内になるので取れたり外れたりした場合は差し歯を作った歯医者を受診してください。
自由診療の保証期間の長さなどは歯医者によって大きく違います。
保証期間内は無償で対応してくれる場合や、再作成の場合はもう一度同じ費用がかかる歯医者もあります。<span class="color-red">事前にきちんと確認しておきましょう。</span>
3.費用の違い
保険診療の費用
治療内容は点数によって決められていて、そのうちの2~3割が自己負担額になります。
同じ差し歯であれば全国どこの歯医者に行っても料金は同じです。
それ以外の治療方法や材料などが歯医者によって異なるため、総額の金額に多少の変動があります。
平均的に差し歯1本あたり3千円~1万円程度です。
自由診療の費用
同じ材料でも歯医者によって値段大きくことなります。
ハイブリットセラミックは4万円~12万円
オールセラミックは8万円~15万円
メタルボンドは8万~15万円
ジルコニアは10万~20万円
金歯は4万円~12万円
事前にしっかり説明をしてくれる歯医者がほとんどなので、始める前に値段を聞いてみましょう。
それぞれのメリット・デメリットを考えて決めましょう
保険診療と自費診療のどちらの差し歯でもきちんと作成するので使用する際に不便はありません。両方にメリット・デメリットがあるので悩んでしまいますよね。
保険診療の前歯の差し歯は安いですが数年で変色したりするので注意が必要です。2年ごとに作りなおすと自由診療と変わらない値段になってしまうことも…。
自由診療で綺麗な差し歯を作っても噛む力が強くて割れてしまったなんてこともあります。
ご自身の一番気になるポイントを決めて、歯科医師と相談しながら、選んでみてはいかがでしょうか?
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