歯科座学 415 口腔外科 8
皆さん、こんにちは。
鹿児島市 加治屋町 四元歯科の院長 渡辺です。
本日は、口腔外科 8についてです。
歯の亜脱臼。
外傷により歯が少し抜けかかったもので、歯根膜の一部が断裂して歯が動揺し、さわると痛みを訴えます。歯根の先端で歯髄(しずい)が断裂し、のちに歯髄壊死(しずいえし)をおこすことがあり、長期の経過観察を必要とします。
治療
細いワイヤや接着性レジンを用いて、短期間、歯を固定します。歯髄壊死の診断には歯髄電気診断器を用います。
歯の完全脱臼
歯が歯槽(しそう)から完全に抜けて歯根膜が断裂した状態をいいます。また、歯が抜け落ちた場合は脱落といい、幼児や学童の外傷ではしばしばみられます。
治療
歯を歯槽内に固定することにより、完全脱臼した歯でも助けることができます。また、脱落した歯でも、再植することにより元通りになる場合もあります。このためには脱落歯をできるだけ早くもとに戻すことが重要で、歯を乾燥させないように口のなかに含んだり、牛乳につけたりして歯科医を受診してください。
では、本日の歯科座学でした。