顎関節疾患④
鹿児島市四元歯科 鈴木です。
顎関節疾患4回目は関節突起骨折(下顎頸部骨折)についてです。
下顎頸部は下顎骨あ最も細い部位であるため骨折が生じやすく、関節突起骨折下顎骨骨折の約30%を占めますが、オトガイ部下顎体部などに加わった外力によって生じる介達骨折が多いです。
①症状⇒関節突起には外側翼突筋が付着しているため、骨折が生じると小骨片は前内方にけん引され、関節包を破って転移したり下顎窩から脱臼したりします。一方、大骨片は全体的に患側へ移動し、そのため関節突起骨折では顎の偏位に伴う咬合異常、開口障害(顎運動障害)さらに顎運動時の顎関節部の疼痛などがみとめられます。
②診断と治療⇒エックス線検査やCT検査が必須です。治療は小骨片の転位や脱臼の程度によって非観血的整復・固定法あるいは観血的整復・固定法を選択します。顎間固定期間が長すぎたり、顎間固定解除後の開口訓練を怠ったりした場合には顎関節強直症を継発することがあるため、顎間固定解除後は積極的な開口訓練が必要です。