歯の発育異常③
鹿児島市四元歯科 鈴木です。
歯の発育異常3回目は萌出位置・方向の異常についてです。
1)埋伏歯
歯全体が骨中にあるものを完全埋伏歯といい、歯冠の一部が歯肉粘膜下や口腔内に露出しているものを不完全埋伏歯といいます。
埋伏歯による障害または継発症には、①歯列不正。②多数歯埋伏では美的障害、③隣在歯の食物停滞によるう蝕や歯根膜炎の発生、④埋伏歯のう蝕や歯髄炎り患、⑤埋伏歯周炎の慢性、急性化膿性炎症、⑥含歯性嚢胞の発生などがあります。
埋伏歯は一般に乳歯では少ないですが、永久歯では上下顎第三大臼歯、上顎犬歯、中切歯、正中過剰歯があります。すでに障害がある場合や、障害が予想される場合には抜歯します。
2)転移歯
歯列上の正常な位置から偏位して存在する歯を転移歯といいます。
歯列不正、う蝕、歯周炎、あるいは咬傷などの原因となるときは歯科矯正治療または抜歯を行います。
3)傾斜歯および捻転歯
歯の異常傾斜には近心傾斜、唇・頬側傾斜、舌側傾斜などがあります。
捻転歯は歯軸を中心に開店したもので、単根歯に多く見られます。う蝕や歯根膜炎にかかりやすく、傾斜歯によって周囲粘膜に褥瘡性潰瘍が形成されることがあります。歯科矯正治療が不可能な場合には抜歯を行います。