小児の摂食・嚥下機能の発達② 咀嚼運動
鹿児島市四元歯科 鈴木です。
摂食・嚥下機能の発達2回目は「咀嚼運動」についてです。
生後5か月頃に原始反射(新生児期や乳児期の早期にみられる無条件反射のこと)が消失するとともに離乳が始まります。離乳は咀嚼能力を得たり、栄養の補給および味覚の形成を得るための重要な過程で、捕食、咀嚼、嚥下という一連の流れの中で行われる摂食・嚥下機能を得るようになります。
上下の第一乳臼歯が生え始めるころ(1歳4か月~5か月頃:手づかみで食べられるようになる時期)になると、硬い食べ物も少しずつ食べられるようになります。手づかみ食べは、手、口、唇、舌、顎など一連の協調運動を発達させ、食べ物の硬さ、大きさ、一口量などを認識するうえで重要な行動です。
さらに乳犬歯が生えて、乳歯の数が16本になると(1歳6か月~7か月頃)、スプーンを使ってある程度の硬い食べ物でも食べられるようになります。(食器食べができるようになる時期)
通常このころまでに離乳は完了します。第二乳臼歯が生えて乳歯列が完成する3歳頃までには、硬い食べ物もかんで食べられるようになります。
この離乳期での口腔の成長に対応した離乳食の与え方は重要で、この時期に適切な離乳過程を体験しない幼児は、学童期(小学生にあたる時期)になっても咀嚼能力が成熟せず、うまく食事ができない児童として小児歯科を受診する必要になるかもしれません。