フッ化物の応用③
鹿児島市四元歯科 鈴木です。
フッ化物の応用3回目は「フッ化物応用と虫歯予防の予防処置」についてです。
フッ化物は、様々な方法で虫歯の予防に応用されており、大きくは全身応用と局所応用に分けられます。
(1)全身応用
フッ化物の全身応用には水道水フロリデーション(水道水にフッ素が配合されている※日本では現在実施されていない)、フッ化物錠剤、フッ化物添加食塩の利用などがあります。これらの方法は、経口的に摂取されたフッ化物が消化管から吸収され、歯が形成される際、エナメル質にフッ化物が取り込まれることにより、歯質内のフッ化物量が増加し、臼歯部小窩裂溝(噛む面の溝※溝が深いほど虫歯になりやすい)の形態が浅くなるという報告があります。同時にフッ化物添加された飲料水は、歯の表面にも直接的に作用します。
(2)局所応用
フッ化物歯面塗布法、フッ化物洗口法、フッ化物配合の歯磨き粉の使用などのようにフッ化物を歯のエナメル質表面に直接作用させる方法です。フッ化物は歯質に取り込まれるだけでなく、歯質に吸着したり、プラークや唾液中に拡散して、その濃度を高めて歯の周りからも作用します。このうちフッ化物歯面塗布法(フッ素塗布)は歯科衛生士が行うことのできる専門的な虫歯予防処置です。