鹿児島市四元歯科 鈴木です。
口腔粘膜の病変 色素沈着を主張とする疾患の続きです。
▼外来性色素沈着
ほとんどが金属による色素沈着です。水銀、蒼鉛(ビスマス)、鉛などの重金属を仕事で取り扱う人の場合や、服用薬剤に重金属が含まれる場合に特有の着色が歯肉などで起こります。
体内に吸収された重金属は口腔粘膜固有層で口腔内に発生した硫化水素で硫化水銀など硫化化合物になり黒褐色顆粒として細胞内に沈着します。蒼鉛や鉛は歯肉縁部に線状に沈着し、蒼鉛縁や鉛縁となります。
歯科治療時に歯科用金属粉などが口腔粘膜に取り込まれた場合も、同様の機序で色素沈着を起こします。
①診断
メラニン色素沈着と鑑別します。重金属と関係した職業や、服用薬剤、歯科治療歴を調べます。
②治療
特に治療の必要はありまsんが、メラニン色素沈着と同様に対応します。組織内埋入金属が原因の倍は、病変部の切除により金属除去が行われます。